遊戯王・原作(風)デュエル用ルール


OCGで原作ルールっぽく遊んでみたい、という思いからいろいろと考えてみました。ただ、実際に試行もしていないので、バランス的に詰めきれていない部分が多々あるでしょう。それらはすべて検討事項とします。実際に、考えられる案をいくつか併記しますので、その中から選んでいく方法をとりたいと思います。もちろん、全く新しい案も歓迎します。
基本的にはOCGのルールを採用します。
以下、特記なき限りはすべてOCGのルールと同じと思ってください。


その1
裏守備モンスターについて。
裏守備で場にモンスターを出すときに、どう扱うかの案をいくつか示します。

1-A
原作同様に、モンスターを守備表示で召喚するときも、そのモンスターが何であるかをすべてのプレイヤーに公開します。
1-B
モンスターを裏守備で出す場合、特に情報の公開は行いません。(OCGと同じ。ただし、注意事項あり)
1-C
モンスターを守備表示で出す場合、任意に裏か表かを選択できます。そのモンスターが何であるかをすべてのプレイヤーに公開します。
(解説)
1-Aには、原作の雰囲気に合わせるという意味以上の理由があります。すなわち、オシリス対策です。後述するオシリスの特殊能力に関して、モンスターを場に出す時点で攻撃力または守備力を公開する必要があるからです。
ただし、このルールだとリバースモンスターの価値がかなり低下することになります。まあ原作に雰囲気を合わせると、こうなるのもやむなしかと。
1-Bは現OCGルールと同じですが、この場合はオシリスの特殊能力に関して独自の対処を必要とすることになるでしょう。つまり、オシリスの特殊能力でそのモンスターが破壊されるか、免れるかだけを自己申告するのです。元から場にあったモンスターと紛らわしくないように、マーカーを使うなどの工夫も必要です。
1-Cは少々中途半端な案かも知れません。1-Aを元にしながら、リバースモンスターの価値の低下を、別の方法でカバーするという観点から考えたものです。つまり、リバースさせたくないときに初めから表で出せるということで、少しだけリバースモンスターの価値があがるというわけです。

その2
神のカードについて。
原作(風)デュエル最大の目玉、3枚の神のカードをOCGで使用するためのいくつかの取り決めです。
まず言うまでもなく不透明スリーブを使うことが必要です。裏の模様が違うから当たり前ですね。
そして、神のカード3枚に共通する事項を記しておきます。以下の文章がそれぞれのカードテキスト欄に書いてあるものとして扱ってください。

このカードは、「死者蘇生」以外の方法による特殊召喚ができない。「死者蘇生」で特殊召喚した場合は、そのターンの終了時に墓地に行く。「死者蘇生」の効果で特殊召喚した場合はそのターンのバトルフェイズに攻撃することができない(この最後の一文だけはラーには適用されない)。
このカードは、通常召喚するために生贄を3体必要とする。
このカードは、場にあるときあらゆる魔法・罠・効果モンスターの効果の対象とならず、また効果を受けない。
(解説)
死者蘇生にわざわざ特例を設けてあるのは、言うまでもなく原作とリンクさせるためです。
また、ラーの能力にも活かしてあります。
それと、当たり前なのですが神のカードはそれぞれ1枚制限とします。


そして、以下はそれぞれのカードのテキストです。

オシリスの天空竜 レベル10 神(属性なし) ドラゴン族
攻撃力 X000
守備力 X000
攻・守のXはコントローラーの手札の枚数と同一の数字である。場以外にあるときは、攻・守ともにデータなしとする。(手札枚数×1000あるいは0ではないということ)

特殊能力
招雷弾 誘発効果 スペルスピード2
相手プレイヤーがモンスターを場に出したときに発動する。
そのモンスターが攻撃表示なら攻撃力、守備表示なら守備力から2000を引く。この攻撃力(守備力)を引く効果は永続する。(このカードが場からなくなっても効果は残る)
攻撃力を引いた結果、攻撃力が0以下になったモンスターは破壊される。守備力を引いた結果、守備力が0未満になったモンスターは破壊される。
この特殊能力による攻撃力(守備力)へのダメージは、「モンスターの効果」「戦闘ダメージ」の両方として扱う。
(解説)
招雷弾はあまりにも強すぎるので、せめて岩石の巨兵ぐらいは召喚できるようにとこのルールを考えました。一応キラートマトとかの特殊召喚もできます。
攻撃力と守備力がデッキの中ではデータなしとなっているのは、もちろんウィッチ・クリッター対策です。
あと、OCGでは特殊能力に名称なんかないんですけど、まあ原作(風)ってことで雰囲気のために名称付けておきました。

オベリスクの巨神兵 レベル10 神(属性なし) 戦士族
攻撃力 4000
守備力 4000

特殊能力
ソウルパワー吸収! 起動効果 スペルスピード1
この効果は、自分のバトルフェイズに、このカードの攻撃の権利と引き換えに使用する。効果の解決時に、コストとして自分の場のモンスターを2体生け贄に捧げる。対象は相手プレイヤー1名。
対象となったプレイヤーの場のモンスターを全て破壊し、そのプレイヤーのライフポイントに4000のダメージを与える。この効果に対する魔法・罠・効果モンスターの効果は、その効果を失う。

(解説)
起動効果だけどバトルフェイズに使用します。コストは通常、チェーンに乗せるときに支払うのですが、オベリスクの場合はチェーン解決時に支払うことにしました。破壊輪等で生け贄用モンスターを除去して、回避できるようにとの考えからです。
また、最後の一文は分かりにくいかも知れませんが、つまりロードオブドラゴンがいるときのドラゴン族でも回避できないし、精霊の鏡で対象プレイヤーを変更することも出来ないということです。

ラーの翼神竜 レベル10 神(属性なし) 機械族
攻撃力 ????
守備力 ????
攻・守はこのモンスターを召喚するときに生け贄に捧げたモンスターの攻・守それぞれの合計ポイントとなる。場以外にあるときは、攻・守ともにデータなしとする。(0ではないということ)

特殊能力
神と一体となる! 起動効果 スペルスピード1
自分のメインフェイズに使用する。1度だけ使用できる。自分のライフポイントを1まで減らし、減らしたポイント分をこのカードの攻撃力に加算する。この攻撃力加算の効果は、ターン終了時まで続く。
この効果を使用したターンのバトルフェイズにこのカードが攻撃するとき、相手プレイヤー1名を対象として選ぶ。このカードは、対象となったプレイヤーの場のモンスター全て、およびプレイヤー本体に1回ずつ攻撃することになる。順番は自分が選んでよい。

(解説)
原作でマリクが使った1ターンキルを再現しようと思ったらこうなりました。まあ破壊輪で引き分けが妥当な線でしょうが…


その3
一部カードのテキスト変更について。
後述の禁止・制限カードについての件でも触れますが、できるかぎりバランスを崩すカード(またその結果制限がかかるカード)はなくしたいところです。また一方で、原作で活躍したのにOCGでは使えないカードを救済したいという思いもあります。
そこで、一部のカードについて以下のようにテキスト修正案を提示します。この中からよさそうなのを選んで採用したいと思います。

3-A
魔法の筒(マジックシリンダー) スペルスピード2
自分の場に表表示の「ブラック・マジシャン」か「ブラック・マジシャン・ガール」がいるときしか発動できない。攻撃を受けたとき、その攻撃を無効化し、同じ攻撃力で別のモンスター1体に攻撃をする。
この効果によって発生する攻撃は、戦闘による攻撃として扱う。

3-B
千本ナイフ(サウザンドナイフ) スペルスピード2
自分の場に表表示の「ブラック・マジシャン」か「ブラック・マジシャン・ガール」がいるときしか発動できない。対象とするプレイヤー1名の場のモンスターを全て破壊する。

3-B'
千本ナイフ(サウザンドナイフ) スペルスピード2
自分の場に表表示の「ブラック・マジシャン」か「ブラック・マジシャン・ガール」がいるときしか発動できない。場のモンスター1体を破壊する。

3-C
トゥーン・ワールド 永続魔法 スペルスピード1 1枚制限
プレイ時にコストとして1000ライフ支払う。自分のスタンバイフェイズ毎に維持コストとして500ライフ支払う。支払わなければこのカードを破壊する。このカードが破壊されたとき、それまでに支払った維持コストは戻ってくる。
このカードが自分のフィールドに表表示で存在する限り、自分の場のモンスターは全てトゥーンとなる。トゥーンは以下の性質を持つ。
トゥーンは戦闘ダメージを受けない。

3-D
人造人間サイコショッカー レベル7 攻撃力2400 守備力1500 1枚制限
このカードが表表示で場に出ている限り、相手プレイヤーの罠カードは効果を失う。発動することもできない。相手のフィールドの表向きの罠カードは破壊される。

(解説)
3-Cと3-Dは、後述するロールプレイ(風)の時を考慮してのものです。通常は採用しなくてもいいでしょう。千本ナイフは微妙なところなので、3-Bと3-B'の両方書いてみました。

その4
禁止・制限カードについて。
これが一番の悩みの種です。一応思いついたものを列挙してみます。

4-A
現在のOCGのものを採用する。
ただし、神のカードは使用可能、それぞれ1枚制限。
4-B
原作に登場したカードのみ使用可能とする。ただし、カード名が違っても、ほぼ同様と思われるカード(あるいはカードではなくても)が原作で使用されている場合、そのカードも使用可能とする。
(原作登場カード内での)禁止・制限カードは基本的に設定しないが、一部例外カードについては取り決める。
4-C
一部のカードについてのみ禁止・制限を設ける。
4-D
全てのカードを使用可能とする。全てのカードを1枚制限とする。
ただし、一部例外カードについては制限を解除し、一部のカードは禁止する。

(解説)
4-Bの、「同様と思われるカード」というのは具体的には「サンダーボルト」「心変わり」(OCG)と「ライトニング・ボルテックス」「洗脳 ブレインコントロール」(原作)などです。また、括弧内の「カードでなくても」というのは、具体的には融合モンスターや儀式モンスターなどです。それらは全て、原作ではカードとして登場はしていません。
4-Cは、現在のOCGの禁止・制限カードリストが納得いかないので、自分でリストを作ってしまおうとおうものです。これが一番手間はかかりますが…
4-Dは原作でみんなそうだから。実際、これではまともなデュエルにならないでしょうが…
制限を解除するのはズバリ青眼。

(補足)
そして、結局一番問題になるのは「原作(風)にするために独自で禁止・制限をかける必要があるカードは何か?」ということなんです。ここでは具体的にカード名を挙げてみます。
基本は4-Cで考えています。禁止の基本方針は、モンスターや魔法・罠の除去系とドロー系。制限の基本方針はローコスト・ハイリターンなカードだが原作での活躍が多く、雰囲気作りに欠かせないカード。とはいえ、あまりにも強すぎるカードはとりあえず禁止に入れておきます。それらについては、後述のロールプレイ(風)での救済を考えています。
では、列挙します。

禁止カード
サンダーボルト、ブラックホール、地割れ、抹殺の使徒、強奪、強欲な壷、巨大化、サイバーポッド、カオスポッド、ペンギンソルジャー、ハネハネ、人喰い虫、異次元の戦士、キラースネーク、王宮の勅命、リミッター解除、団結の力、魔導師の力、大嵐、ハリケーン、ハーピィの羽箒、リビングデッドの呼び声、原作に登場していないレベル4以下で攻撃力が1500を越えるモンスター、デーモンの召喚、人造人間サイコショッカー

制限カード
エクゾディアシリーズ1式、天使の施し(2枚)、光の護封剣、死者蘇生、心変わり、ミラーフォース、死のデッキ破壊ウイルス、手札抹殺

どんなものでしょう? 迷ったのが早すぎた埋葬なんですが、これも禁止してしまうとさすがに蘇生系が少なすぎるかな〜、と。それから、せっかく除去系を減らしたので、高レベルモンスターの価値を高めようと思って低レベルモンスターを多数禁止にしました。
あと、いろいろ漏れがあると思います。この、制限カードに関しての意見を、特に強く求めています。


その5
ロールプレイ(風)について。
デュエル中に、双方のプレイヤーがともにオシリスを使ったりしたら興ざめもいいところです。
神のカードや青眼など、一部の「原作中で激レアと言われるカード」を、プレイヤー単位でなくそのデュエル単位で枚数制限しようという考えから、このロールプレイ(風)を思いつきました。
プレイヤーはそれぞれ重ならないように、あるキャラクターを分担します。それぞれのキャラクターにはオリジナルカードが設定されていて、それらオリジナルカードは、他のキャラクターにとっては禁止カードとなります。もちろんキャラクターごとのバランスは取れてはいませんが…あくまで雰囲気重視です。
以下に、キャラクター名とそのオリジナルカードの案を記します。

5-A
武藤遊戯
オシリスの天空竜(1枚)
ブラック・マジシャン・ガール(1枚)
5-B
海馬瀬人
オベリスクの巨神兵(1枚)
青眼の白龍(必ず3枚デッキに入れる)
死のデッキ破壊ウイルス(1枚)
5-C
マリク・イシュタール
ラーの翼神竜(1枚)
5-D
城之内克也
真紅眼の黒竜(1枚)
人造人間サイコショッカー(1枚)
ハリケーン
5-E
孔雀舞
ハーピィの羽箒(2枚)
5-F
ペガサス・J・クロフォード
トゥーン・ワールド(1枚)

(解説)
その3で前述したように、サイコショッカーやトゥーン・ワールドの効果を増強して、その代わりに使えるプレイヤー数を制限しよう、というのが5-Dと5-Fです。
またその4で前述したように、強すぎるものの禁止するのは惜しいカードを、特定のプレイヤーにだけ使用可能にしよう、というのが5-Dと5-Eです。
この件に関しては、禁止カードの件と密接な関係がありますので、こちらも意見を求めています。
まあぱっと考えただけでも、「誰がどのキャラクターを分担するか」が問題になるであろうことが分かりますが… これについてはやはり事前によく打ち合わせるしかないでしょうね。デッキ全体に関わることなので、デュエル直前に変更できるものじゃないですし。
何らかのイベント等で、事前に参加者全員の意見をまとめることが可能な場合にしか採用できないルールかもしれません。


ながながと書きましたが、以上です。

最後に、僕自身が現時点で妥当と考える案をまとめておきます。
その1は、
1-B
モンスターを裏守備で出す場合、特に情報の公開は行いません。(OCGと同じ。ただし、注意事項あり)
その2、神のカードについては前述のとおり。
その3は、
3-A
魔法の筒(マジックシリンダー)
3-B
千本ナイフ(サウザンドナイフ) スペルスピード2
自分の場に表表示の「ブラック・マジシャン」か「ブラック・マジシャン・ガール」がいるときしか発動できない。対象とするプレイヤー1名の場のモンスターを全て破壊する。
3-C
トゥーン・ワールド
3-D
人造人間サイコショッカー
の4つを採用。
その4とその5は、全て前述のとおり。キャラクターも全てを採用し、禁止・制限カードにキャラクターのオリジナルカードも勘案します。

どうでしょう?


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