プリズムコート布教作戦
まず、自分自身が気に入ってなければ他人に奨めることなどおぼつかない。僕自身の場合を記す。 このような素晴らしいゲームがあまり広く知れ渡っていないのは、実に残念なことだ。プレイした人の多くは、布教作戦に苦労しているという。 その1 パロディが大好きな人 その2 とにかくゲームのつくりにこだわる人 その3 バレーが好きな人 その4 ギャルゲー大好きな人 いろいろ書いたが実際にやってみるのが一番分かりやすいでしょう、当たり前だけど。
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最初は、そんなゲームが出ていることすら知らなかった。
インターネットである記事を見かけて、興味を持った。
「イベント名称がパロディ満載」これが、最初の印象。
どんな気合の入ったパロディなんだろう、どうしても知りたくなって攻略本を買ってしまった。持ってないゲームの攻略本を買う癖がここで幸いしたと言えよう。
パロディ部分に関しては、予想を上回る面白さのようであった。
自然、その他の部分にも目が行くこととなる。どうも、なかなか面白いゲームのようではないか、そう思った。そして、当然プレイしてみたくなったのだが… 周りの誰も持ってないではないか。
一部でチェックしていた人間がいたが、買う予定は当分先とのことだった。そんなに待っていられない、僕は近所のゲーム屋を走り回った。
こうしていくつかの偶然と必然が重なって、僕はこの良作を手に入れることとなったのだった。
今回は、相手をタイプ別に分けて売り込む方法を考えてみようと思う。
実際にいくつかのイベント名称を言ってみて、元ネタを当てさせてみる。
「アスハ、初日」とか「その名はプリオン」とか。
もちろん、ゲーム中のさまざまなセリフでもいい。興味を持ってきたら「バレー、楽しいのさ」でせいぜい考えさせてみよう。(正解は「ゼーレ、魂の座」)
相手がその気になったら、とどめに「エヴァは全26話パロディ化されてるよ」
これでゲームと攻略本をセットでお買い上げだ。
ようするに、ストーリーよりシステム、見た目より操作性など、しっかり丁寧に作っていることを重視する人のこと。
これらの人には実際にゲーム画面を見せてやるのがいいであろう。育成系のシステムがよく練られていること、さらにそれが実際の試合によく反映されていることを知ってもらう。
ちょっと長時間拘束してしまうのがつらいところだが、初めてフライングレシーブを決めたときの感動さえ味わってもらえれば…
意外なほどにテキスト分量が多いのも見逃せないポイント。製作者の心意気を感じる。
…どのぐらいいるのだろう? まあ、バレーに限らずスポ根が好きな人なら結構多くいるだろう。
僕の友人にひとりプリズムコートにハマるあまりバレー漫画を買いまくった剛の者がいるが、その逆にバレー漫画を読ませまくってバレーに興味を持たせてから、このゲームをやらせてみてもいいかも知れない。
特に必殺技の栄枯盛衰を味わえるあかりシナリオや、感動のストーリーである理央の過去との訣別などを、さわりだけ教えて興味をそそってみよう。いや、そんなことしなくても本当のスポ根好きなら
「弱小チームを初勝利に導く」この導入部分だけでも引き込まれるだろうか。
教え子達の元気のよい「ハイッ!」を聞けば、「監督やっててよかった…」と思わず目頭が熱くなるものである。
…実はこれが一番難しい相手だったりして。確かにテキスト量はかなり多いし、女の子も数は少ないがわりといろいろ揃っている。けれど、なんかこうギャルゲーとしてはいまいち戦力不足な感が否めないのだ。
ただ単純にゲームとしてよくできているせいで、ギャルゲー感が薄いのかも知れないが…
しかしギャルゲーマーの人口を考えると、彼らにもアピールせねばならないだろう。王道であるドタバタラブコメの真琴シナリオを紹介するのもいいが、やっぱり理央だろうか。
「綾波の偽物じゃん」とかいいながら結局「ルリルリィ〜」とか言ってる人たちにはオススメできよう。でも、理央シナリオに入っちゃうとかえってよくないかも。
僕の個人的一押しは悲劇系の早苗シナリオ。ちょっとスポ根チックながら実に引き込まれる話になっている。声が丹下桜なのもギャルゲー好きにはポイント高いか。
あ、そうだ。ライバル達を入れれば結構な人数になるじゃないか。声優もなかなか豪華だし。そのへんから攻めてみた方がいいかも知れないな。
う〜ん、でも高校生以上しか出てこないからその手の人には奨めにくいか…
まだやってない人はもちろん、やってみたけど別に…という人も、一度じっくり腰を据えてやってみて欲しい。細かなところで良作の良作たる所以がにじみでているのを感じ取って頂きたい。