野球漫画には、現実世界に近いリアル系と派手な魔球がバンバン飛び出す
魔球系があるが、この漫画は魔球系では今まで見た中で一番面白いものである。
とにかく、すごいの一言に尽きる。沢村栄治の遺志を継ぐ9人の野球超人たちが
魔球、秘打、超守備の限りを尽くして「一試合完全燃焼」する。
試合中に命を落とす選手も1人や2人じゃない。冷静になって読んでみると、
「何もそこまで」と思ってしまうほどだ。
また、この漫画で驚くのが「1度打たれた魔球をまた投げる」と
いうところ。昔の漫画にしては珍しく、こういったこまかなところで
リアリティーを感じてしまう。(ものすごく荒唐無稽な内容なのに!)
さらに、いわゆる裏ギャグ(作者はそのつもりがないのに、読者には
めっちゃ笑えるシーン)を期待してもかなりの楽しみがある。
自分で作った球場に、危険だから使用禁止の特訓場があったり。
目の前でたった今投げた自分のタマに対して「世界広しといえどもこの球を
投げられたのは沢村さんただ一人!」と言い放ったり。
とにかく、面白いので未読の人はぜひ読んでちょうだい。
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